小原医科産業株式会社

小原医科産業(株)が行動実験機器および行動観察機器の開発・製造・販売を開始してから、40年以上を経過します。私共が現在販売している製品の一部をここに紹介いたします。
私共ではハードウェア・ソフトウェアの両方を製作しております。ご紹介する装置のカスタマイズはもちろん、新しい装置の開発・製作についてもどうぞご相談ください。皆様の研究の一助になることを願っております。
いずれの行動実験にもさまざまな混交要因があり、1つの実験結果から評価することには問題がある、と考えられるようになってきました。
そこで近年は、「数種類の行動実験を組み合わせてテストバッテリーをつくり、総合的な評価が可能なシステムを構築する」ことが主流になっております。

単一の行動だけを選択的に評価できる行動実験はありません。すべての行動実験では、複数の行動における異常をキャッチしてしまうものなのです。実験をする場合には、常に混交要因を念頭に置く必要があります。しかし逆に言えば、1つの行動実験をすることは、混交要因であることを調べることにもなり、仮説になかった発見をすることにつながる可能性もあります。テストバッテリーで数種の行動実験を行い、その結果を相対的に評価することでのみ、何が本当に影響しているのかを推測することが可能となるのです。

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もしも行動実験の結果からいくつかの解釈が可能な場合には、いきなり高次な心的メカニズムで解釈をしてはなりません。まずは、低次な身体的もしくは心的メカニズムによる解釈を暫定的にとるべきです。そして、その低次なメカニズムを別の行動実験で検証し、それを否定することができれば、そこではじめてより高次なメカニズムを採用することができるのです。このような考え方をふまえてテストバッテリーを構築していきます。

テストバッテリーに含める行動実験装置には、できるだけ自動測定が可能なものを使用して、実験者効果を抑えることが重要です。実験者効果とは、実験者の期待などによって、データの解釈にバイアスがかかることを意味します。予算的に自動化が難しい場合でも、「実験者がコントロール群とターゲット群を判別できないように設定する」、「実験目的を理解しない実験者を設定する」などのブラインドテストによって実験者効果を抑える必要があります。

行動実験において実験環境はとても重要な因子です。光・音・温度・湿度・実験時間・匂いなどをできるだけ統一することが望ましいです。また、動物への触り方や飼育環境といった細かいことへの配慮を十分になさることが、正確なデータ測定につながります。


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